主にADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)、LD(学習障害)の3つの総称です。それぞれ別のものですが、併せ持っている方も多いです。
得意不得意が激しいなど、様々な困難があり、日常生活に苦労してしまいますが、日常生活の課題の発見や解決方法の模索、場合によっては薬を使うことでも改善が見込めます。
その一方で、好きなことや得意なことに対しては抜群の集中力や決断力を発揮し、大きな成果を挙げる場合もあるため、長所を活かした生き方を考えていくことも積極的な治療です。一人ひとりの個性ともいえる部分ですので、後ろ向きにならず、お手伝いできればと考えています。
では、それぞれについて簡単にご紹介します。
集中が続かなかったり、忘れっぽかったりと日常生活で様々な困難を抱えます。
例えば以下のような症状でお悩みの方はADHDかもしれません。
このように様々な困りごとがあるかもしれませんが、発達障害の中では唯一治療薬が認められているため、解決しやすい側面があります。
必要に応じてお薬も使いながら、一つ一つのお悩みを解決できるようにお手伝いいたします。
※なお、当院ではコンサータ、ビバンセの処方は行いません。
コミュニケーション能力に偏りが見られ、対人関係に苦労する場合が多いです。言葉の遅れなどなく、読み書きが問題なくできるにもかかわらず、言葉が通じない、人の言っている意味が分からない、空気を読めないと言った悩みを抱えることがあります。
こだわりの強さが目立ち、融通が利かない、頑固と言われる、とっさの変化や出来事に弱いというような傾向がみられる場合もあります。
また、感覚の敏感さから他の人と世界の見え方や感じ方が異なる場合もあります。
根本から解決してくれる魔法の薬は残念ながらありませんが、「こうするとうまくいく」と言ったパターンの学習で社会生活を営めるようになる方は多いです。
また、こだわりの強さから職人のように一つの物事を突き詰めていくことに向いている方や、感覚の繊細さを仕事に活かす方も多くいらっしゃいます。
知的障害ではないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」などのある特定の分野に困難が生じる発達障害です。
学習障害は、本格的な学習に入る小学生頃まで判断が難しい障害です。特定の分野でできないことを除けば発達の遅れは見られないため、「がんばればできる」「努力が足りない」「勉強不足」と見過ごされることが多いです。
苦手なものによって読字障害や書字障害、算数障害などに分類されます。
正しく見る力や聞く力が弱いケースがあるため、どういった弱点や原因があるのかを見極めることで乗り越えるお手伝いをしていきます。
以下に読字障害、書字障害、算数障害について簡単にご紹介します。