緘黙とは、話す能力があるにもかかわらず、話せなくなってしまうことを指します。家族や親しい友人とは話せるのに、学校や知らない人など、特定の状況下では沈黙してしまう障害です。「家ではおしゃべりなのに、家族以外には全く話せないことが続く」という状態です。
環境の変化等により不安や緊張感が高まって発症することが多く、わがままや人見知りでわざと話さなくなっているのではありません。
学校において教師が読み方などの技能を評価することが難しいため、成績に影響しがちです。また授業中当てられても発言することができない、トイレに行きたいと言えないことから、トラブルになることもあります。
一般的に子ども時代に発症することが多いですが、子ども時代に性格の問題として見過ごされ、適切に治療が受けられず、大人になってからも症状が持続しているケースも多く見られます。
一般的な治療法は確立されてはいませんが、緊張を解きほぐすお手伝いを続けることで、少しずつ学校や幼稚園で話せるようになることをお手伝いします。